あの辺り、今度は大雨かよ・・・にゃんこせんせがせめてゆっくり休めると良いんですけど。
さて、昨日は2本立てだったクリミナルマインドのことを書こうと思ってましたけど、時間がなくなっちゃいました。ふたつとも超面白かった♪とだけ書いておきますね(ぉぃ
では少々時計の針を戻して、土曜日以降のワールドカップのお話。
スロバキア 0-2 パラグアイ
アルゼンチンもチリも、ぼくが求める「柔」の南米と少しだけ違います。その意味では、この日のパラグアイは南米らしさを十分に発揮してくれました。
その象徴は得点シーンです。特に1点目。スルーパスに反応して抜け出した選手が、ディフェンダーにくっつかれて良い体勢を維持できないままサッとゴールしてしまう。ステキです。
悪く言えば狭苦しい中央突破ですけど、これができてこそチカラが上だから点が取れたんだと納得できるんです。
文句なしでした。
イタリア 1-1 ニュージーランド
ちょっと最初から話がそれてしまいますが。
東西統一以降のドイツはサッカー上での統一に長年苦労しました。今ではポーランドやイランなどからの移民系もうまく取り入れなくてはなりません。
ですから、それまでのドイツの伝統的なやり方だからという理由で、試合中に無言のまま方針決定の意思統一ができるか?と言えば、正直ムリになったと思います。
それはメッシという「異物」に10番を与えているアルゼンチンでも同じこと。チームが分裂していないだけマシとも言えなくはないんですが、ひとりだけ違う曲を演奏してる感じは否めません。
結局、いつ何時でもその国らしいのはブラジルとイタリアだけなのかもしれません。ザックリ見ても細かく見ても、ウチは◇◇な時には△△するんだ!というような、いわばプレイ文法を基本全く変えていないのに──つまり散々研究し尽くされているはずなのに──長い目で見ると常に強豪であり続けるのってスゴイです。
まあ決勝まで見据えているなら、イタリアが煮え切らない試合をしようと負けなければ構いません。優勝した82年だって決勝まで行った94年だって、常にこのステージではウダウダしてましたから。
ただ、チェンジオブペースを図って投入されたであろう「異物」カモラネージは心配です。悪い意味でペースが変わってしまいました。
ま、修正して来ますよね。加えて、復帰してくるであろうピルロが何かしてくれると期待して待つことにします。
ブラジル 3-1 コート=ジボワール
ついにやってまいりました。ブラジルは今回、地上波初登場です♪
まずは高速カウンターの試運転。不調のカカも、スピードに関しては問題ありません。
次に、一人一人がジックリ持って&待って、突っかけてくる相手をかわしながら徐々に前に運んでみる・・・ブラジルですね~。その集大成?として、密集させておいてのスルーパス一閃。さっさと先制です。
いや~スゴイスゴイ。やっぱりブラジルは他のチームと別の次元にいるとしか思えません。
意外にも守備専門っぽかったフェリペ・メロから、このチームがひとつになっていることも伺えたりして、大満足。
しかも、後半開始早々にアレですもんね。リフティングでディフェンダー2人を手玉にとってしまうと言う・・・。確かにその間、スローで見れば2度ハンドがあったと思いますけど、このゴールの価値を下げるほどズルイものじゃなかったと考えています。
この後の展開はもう、お約束。ディジャ=ヴュと言っても良い様な内容で試合が進んで行きました。
ブラジルがペースダウンしてああしてみたりこうしてみたりするうち、必死に追いすがるコート=ジボワールに1点獲られてしまうものの逃げ切り。よくある光景、いつものブラジルらしいブラジルです。
ま、つまりは優勝ですね
チリ 1-0 スイス
スペイン人の足の甲を踏みまくり、ふくらはぎを蹴りまくって、品性下劣な振る舞いの罰に?センデロスを失った、トンデモ永世中立国。
南米にはそんなの通じないぜ!と思ってたんですけど、この試合のスイスは前回ほどギスギスしてませんでした。激しいことはかなり激しかったですけど。
最後にスペインと当たるチリが前がかりになるから、その背後を突こうぜ!的な入り方だったのが良かったんでしょうか。
それにしても、10番タイプが2人いながらなかなかミラクルを起こせないチリ。それを補って余りあるチームとしての攻撃性で十分楽しめますけど、これじゃベスト16止まりになってしまいそう?
ひとり大味なプレイ選択をし続けて周りと微妙にズレているようだったマルク・ゴンサレスが、それもヘディングで1点入れたのが唯一の得点というのも、色々考えてしまう要因です。
結果的にはスイスの無失点時間を終わらせ、勝利もしたんですけどね。なんか99年ワールドユースの日本みたいで危ういです。面白いと言えば面白いけど、強いと言って良いのかはわからない、みたいな意味で。
ベスト4まで行ったら面白いんですけどね~。
フランス 1-2 南アフリカ
フランスの協会が取った行動が意味不明ですね。
どこから漏れたのかわからない話でマスコミがあたふたするのはわかりますけど、現地スタッフが試合に出さない決断をするだけならともかく、アネルカを仏協会から追放すると言う表明はやり過ぎ?
一時はサルコジに仲介させるとか言う話まで出てましたけど、それはなんか権威主義的で好きじゃないです。一元論的な「上」から押さえつけようとする感じが。
そう思えば、練習ボイコットなんてカワイイもんだと思えて来ます。あくまでもぼくには、ですけどね。
でも、この結果に驚いてはいません。中心選手がカントナやジノラだった時代にはこんなこと日常茶飯事。この間続けて2回も本大会出場を逃したのは、鮮明に記憶してます。特に米大会へ向けた予選の最終節は何度もニュースで流されていましたっけ・・・。
ですから、コパ&フォンテーヌ期、プラティニ&ジレス期、ジダン期と、歴史上に点在するたった3つの時期を持ってして彼らを強豪を呼んで良いのかは疑問です。
特にプラティニ期のシャンパンフットボールは、別に伝統でもお家芸でもないわけで。そこはちゃんと認識されるべきでしょう。
そもそもこの大会だって、最後はズル過ぎるハンドで進んで来たんですからね。あれで判定が覆ってこの大会にアイルランドが出て来ると、どこにどんな軋轢が生じたんでしょうね。そんな勘繰りさえしたくなる経過でした。
それよりこの試合、地上波放送のないメキシコ×ウルグアイと同時刻開催だったんで、そっちが気になって気になって仕方ありませんでした!!!
南アが2点リードしてる時にウルグアイ先制の一報。実況もあと2点取ると南ア進出&メキシコ敗退だと煽るもんですから、もう胃が痛くなってきちゃいましたよ(笑
監督とモメていながらオトナのプレイでチームに貢献するマルダの活躍もあって、リズムを取り戻したフランスがようやく1点を返してくれたので、アドレナリンが降下しました。
で、進出したのはウルグアイとメキシコ。滅多にない思い通りの結果です。
ただ・・・次にメキシコに立ちはだかるのはまたしてもアルゼンチン。前回大会では延長前に及ぶ死闘の末敗れてしまいましたけど、今回はリベンジしたいです。
さあこれで、ブラジル、パラグアイ、チリも続いてくれれば超楽しい大会になります。
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