2016年8月の日記
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8月30日

スタートとゴール

 政治家というのは、高邁な理想を絶対に手放してはいけない一方で、有権者に向けては目に見えてわかりやすい確かな一歩を踏み出して見せないといけないわけです。

 さらに限られた任期しか与えられていませんから、時間的な制約もついて来ます。当然ながら、一歩踏み出したように見せる内容もまた限られてくるということです。

 他方、理想が具体的なアイディアに集約できたと思ったら一気に断行する──という手もあります。府知事・市長時代の橋下さんなんてのは、まさにこれでした。

 残念ながら、「断行」を理由に独裁者呼ばわりされてしまいましたが、実務において支出を削減するということがどういうことなのかを(メリット・デメリットを含め)想定できていたがゆえのリアリスティックな政治手法だったと思います。



 新都知事の小池さんはとりあえず、言っていた事のほとんどに手をつけ、足も運ぶという姿勢でいます。当選までの経緯を含め、スタートは上々といったところでしょう。

 ゴールとも言える透明性にどこまで近づけるものなのか、ここだというところで「一歩」を見せつけるのか、あるいは「断行」するのか、まずはオリパラ開催までじっくり見守りたいと思います。



 いずれにせよ、政治家が傾向と対策を練って、有権者が支持してくれそうなことを言ってみるだけでは何にもなりません。

 でもまあ、庶民いじめの成り上がり救済のことを構造改革とか言って(なぜか)喜んでいるような国民が大多数ですからね。ってことは、あれでも民意を反映しているということなのでしょう。笑


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